何も言わない未那に、どうしたらいいのか悩む俺。



「未那ー・・・」



よくわかんねぇけど、ここは謝るべき何だろうか、と思ったとき。


「・・・から・・・」




「え?」




「雅が、二年前よりももっとかっこよくなったから・・・」


「・・・・・・」



思わぬ回答に、どう返事をしたらいいのか・・・。




「なんか・・・キャラも変わってるし、かっこよくなってるし・・・。私も調子狂う。」


「そんなこと言われても、俺は俺のままなんだけど・・・。」




「・・・つい、甘えたくなるっていうか。こんな歳にもなってだけど。」



「・・・可愛いな。」


「なっ・・・」



思わず正直な気持ちが出てしまった。



でも、そういうことなら、これでいいんだよな。



「じゃぁ、明日な。また帰ったらメールしてやるから。」



「・・・うん。」


「俺は、大人しい未那も今の未那も、どっちも好きだから。」



「っ・・・」



「最後にもう一回キスなっ。」


「えっ・・・んっ・・・」


なんでもう一度キスなんて言ったのか。


それは、俺が照れてる顔を見られたくなかったから、っていうのは内緒。