「んな、なに!?」
そんなこんなで、直登とのじゃれ合いが・・・。
紗奈と陵はそれを見て、呆れていた。
でも、それが俺らの普通らしいじゃん。
俺にはこいつらがいる。
だったら、この先やっていけるよな。
未那、俺、未那のこと忘れねぇよ。
『忘れないで』って言った未那は、本当に意地悪だと思った。
二年間も、その先も、俺を苦しめるのかよ、って。
でも、今はそんなこと思ってねぇよ。
むしろ、忘れる方が苦しい。
だから、俺はずっと未那のことを忘れない。
この地球のどこかで笑っている未那を想像して過ごして行くよ。
あれ?
俺、これって、うざいのか?
なんて思いながら。
「っしゃ、んじゃ、新曲考えてくるか!」
「ちょっとだけじゃねぇんだろ~な~。」
「当り前だろ。やるからにはちゃんとやるっつの。直登みたいにバカじゃねぇから。」
「雅、お前!俺はバカはバカでも、いいバカだぞ!」
「いいバカって、なんだよ。紗奈、ちゃんと飼いならせよ~。」
「了解~。」
「紗奈ぁ・・・。」
「「あははっ」」
俺たちは、元気にやっていこう。
だから未那も、頑張れ―――。