それから数日、朝バスで未那に会うこともメールも無かった。
俺はいつも通りメールをしていたものの、一向に未那からの返事が無いのに、そろそろしつこいかと思ってやめたんだ。
あの後、未那は智さんと会ったんだろうか。
もしかしてまた、ドタキャンとかされて落ち込んでたりしてないよな・・・。
・・・傷つけたりしてないよな。
俺の未那に対する心配が、日々募っていく一方で、こいつらは仲良くやっている様子・・・。
「直登!昨日のメール何!?急にあんなこと言う必要ある!?」
「言いたい時に言ったっていいだろ?俺が紗奈のことすっ・・・!!?」
「ここで言わないで!!」
紗奈が顔を真っ赤にして直登の口を押さえている。
毎日が幸せそうなこの二人に、全然ついていけない俺は、一人ぼっち。
「・・・っぷは!そんなに俺に言われたくないかよ!!」
「そういうこと言ってるんじゃないよ!」
「じゃぁなんだよ!俺がお前を好きだって言って何が悪い!!」
「「・・・・・・」」
「・・・お、ん?」
直登の愛の告白が教室中に響き渡った瞬間だった。
紗奈はその場をそっと離れて、教室を出て行った。
「直登、お前バカすぎるだろ。」
「はぁ!?なんで俺が!??」
「いいから、紗奈追いかけてやれよ。」
「あっ!」