「沢田君自己紹介を

してちょうだい」

先生がそう言うと

沢田君と呼ばれた少年は

小さく頷いて教卓の

前に立った。

「はじめまして。

東京から転校してきました
沢田 竜我です

よろしくお願いします。

低く男らしい声だった。

「沢田君!竜我って

名前かっこよくない!?」

クラスの女子は完全に

沢田君の虜になっていた。