「こんにちは。中原賢治です。5年前、妻が死にました。ちょうどこの学校に赴任した年のことです。それからは光を無くしたような人生を送っています。 こんな俺ですが、一年間よろしく。」 びっくりした。まず、初めのホームルームで言うことにしては重い。 中原先生は面白いと評判だったから、尚更びっくりだ。 これが4月の中原先生の印象だ。