先輩と一緒に居てはや三時間。
先輩と喫茶店に入りお茶を飲んで
くだらない話をして。
何も楽しくない。
本当に来なきゃ良かったと
後悔する。
ぼんやりと窓から見える外の景色を見る。
そこには
誰から見ても仲の良い恋人が
楽しそうに歩いてる。
どうしてそんなに楽しそうなんだろう。
あたしには無い感情。
"無感情"
まさにこれはあたしに似合う言葉だと思う。
それくらい感情なんて感じない。
「由貴ちゃん。
そろそろ店から出る?」
そう言われたので軽く返事をして
店から出た。
我慢していた煙草に火をつけ
吸い始めた。
その時
前から見覚えのある男二人組が
近づいてくる。