自惚れだったのかもしれないけど、オレ桃妃ちゃんが告白受けてくれる気満々だった。


だけど……結局はやっぱり『自惚れ』?


オレじゃああの子を手に入れる事は出来ないのか?………幸せにしてあげられないのか?


「好きなのに……」


膝を抱え込んで、ダンゴ虫の様に丸くなる。


膝に顔を埋めたせいで、真っ暗な視界。


「でもさぁ隼斗、分かっただろう?榊野さんただでさえ恋愛に興味ないんだから、これ以上頑張っても大変なだけだって。諦めようぜ、彼女の事は」


朋貴の声に、暗かった視界は一気に明るくなった。


諦める?