サラサラの黒髪に、なかなか男前のルックス。


性格も元気で無邪気、ちょっと天然らしい明智君は、1年生の人気者。


特に女の子からは支持率が高く、あの通り結構おモテになっしゃるお方。


「隼斗、おはよう!」


女の子が1人挨拶すると、明智君はニコッと微笑んだ。


「うん、おはよう」


「「「キャーーー♪」」」


……ウルサイ。


「相変わらず明智君はモテるねぇ。まーー顔良し、性格良しじゃあ、当たり前か」


明智君が自分のクラスに入り、廊下が静かになったと同時に、結麻がポツリと呟いた。


「あーーー、そうだね」