「大人っポイな……」


「うん、私昔っから実年齢より1・2歳年上に見られる事が多いんだ。あっ、もう帰らないと………じゃあね!」


女の子は腕時計で時間を確認し、パタパタと階段を下ってく。


「あっ……クッキーありがとう!大事に食うから!!」


女の子の背中に向かって叫ぶと、彼女はキャラメルカスタードの髪をサラリと翻しながらこちらを見た。


「こちらこそ……そう言ってくれて、ありがとう」


ドキン……


プシュ~~~っと体から湯気を出すオレに軽く手を振ると、彼女は生徒玄関の方に走って行った。


ヤ…バイ………