立ち上がって女の子と目線を合わすと、茶色い目に長いマツゲがより良く見えた。


カワイイ子だな……イヤ、キレイ系に入るか?


「だったらあげる。味には自信あるけど、口にあわなかったら残していいからね」


ポンとオレの掌に乗っけられた、クッキーの入ったラッピング袋。


薄いピンクの袋から見えるクッキーは、こんがり焼けてておいしそうだった。


「でも先輩…オレ……」


オレがこう言うと、彼女は不思議そうな顔をした。


「先輩……?私、アナタと同い年だよ?」


「えっ!?」


マジ!?先輩だと思ったのに、同級生かよ!?