自分の彼氏の誕生パーティーだって分かってるんだけど、人多いしさっき質問されまくったし、那由行君に対してしどろもどろになっちゃうし…少し疲れちゃった。


「結麻、真琳、私あっちで座ってるね」


「?うん、分かった」


オレンジジュースをコップに注ぎ、隅っこに置いてあったイスに座る。


冷たいジュースが、乾いた喉を潤していった。


それにしても誕生日をこんなに大勢の人がお祝いしてくれるって、やっぱり明智君凄いよね。


天然で無意識に人振り回す困った所もあるけれど……


その分優しくて明るい明智君に、私は癒される。