ピンポーーンと、布施君がチャイムを鳴らす。


中から「ハーイ」と明るい声が聞こえて来て、ガチャッとドアが開いた。


「アラ布施君、今日は弟の為にありがとねぇ~~~♪」


「いえいえ…誕生日は1年に1回しか来ませんから」


弟……?


確か明智君前に、3つ上にお姉さんと、4つ下に弟がいるって言ってた……


じゃあこの人が明智君のお姉さんって事かな?


「アラ、アナタ達は……」


布施君と話していたお姉さんの目が、私達女子3人に向けられた。


あっ、きちんとご挨拶しなきゃ!


「こんにちは、多富 結麻です」