確かに桃妃ちゃんって抱きつくと甘い香りがして心臓ドキドキすっけど、オレは変態じゃねぇ!!

(↑イヤ、充分変態だと思う)


ガルルと睨みつけると、朋貴はおかしそうに笑いながら長谷水さんと多富さんに続いて下に降りてゆく。


「ねぇ、本当に帰っちゃうの~~~?」と、桃妃ちゃんのお姉さんも姿を消した。


2階にはオレと桃妃ちゃん、2人だけになる。


「とりあえず明智君、中入りなよ……」


「ああ……うん」


桃妃ちゃんに手招きされて、オレは部屋に入った。


キレイでカワイらしい部屋に、ケーキの甘いニオイが漂っている。