「いえ、すみません。オレもう帰るんで、紅茶は結構です」


「えっ!?だって今来たばかりじゃない!?」


「コイツが榊野さん……妹さんに話があって、オレは付き添いで来ただけですから。じゃあ隼斗、お前頑張れよ」


朋貴はオレの肩をポンポンと叩くと、桃妃ちゃんの部屋の中にいた多富さんと長谷水さんに目を向ける。


「2人は………どうする?」


この質問を受けた2人は、チラッとだけ顔を見合わせ、直ぐ様立ち上がった。


「私達ももう帰るわ、こっちの話は終わったし」


「えっ、帰るの!?」


「桃妃……逃げちゃダメだよ?」