ようやく全部とは言えないけど、ズシンと肩に乗っていたものが無くなって、私はホッと一息つく。


その時、ピンポーンとチャイムの音が聞こえた。


「アレ?また誰か来たのかな?」


ティーカップを置いて出ようとしたけど、また次女のお姉ちゃんが出てくれたらしく、悪いけど座り直す。


しかし2~3人分の足音が階段を上がり、再び私の部屋のドアが開いた。


「桃妃!またアンタにお客さんだよ!イケメン2人って、アンタもやるわね♪」


「へっ……イケメン2人?」


イケメン2人組って…誰と誰?


「――――桃妃ちゃん……」