大きくてガッチリしてて、『男の子』って感じの手で撫でられてると、不思議と涙も止まった。


『もう大丈夫?』


『明智君……』


『いいよ、何にも言わなくて。今日はもう帰ろう。騙して呼び出してごめんね』


それから私達は2人で一緒に帰ったんだけど、昨日……正しくは一昨日の様な会話は無く、ひたすら無言。


結局気マズイまま、明智君とは途中でバイバイしちゃったんだ。


「あ~~~もう!!私どうしちゃったのよぉ!!」


今日は休日なので、午後1時の私の部屋に、部屋の主の絶叫が響く。


自分で自分が分からなかった。