「ち、ちょっと待ってよ!私、何が何だか……」


「2……1……」


――――ポタッ


「…………へっ?」


いきなり自分の手の甲に何か水滴が落ちてきたので、オレはヒョイッと右手を目の前に動かす。


見ると確かに、水の様なものがツーーッと手首に向かって流れ落ちていっていた。


「雨漏り……?」


イヤ、んなワケあるか。


今日は晴れてるし、まだまだ立派な校舎が雨漏りするなんて………無い。


だったらこの水はどこから来たのかと不思議に思ったオレは、抱きしめている桃妃ちゃんの体が震えてる事に気づいた。


「ヒック…」