机にへばりつき、大量の涙を流すオレに、朋貴が呆れ気味に笑いを浮かべる。


「笑うな、コラ」


ムカついてギロリと睨んでやると、朋貴は今度はフッと優しい笑顔になった。


「イヤ……ついこの間までまるで恋愛に興味無かった隼斗がこんなに落ち込むなんて………榊野さんパワーって凄いなって思って」


――――そうだよ。


桃妃ちゃん、知ってる?


オレの生活って君に恋したあの日から、桃妃ちゃん中心で回ってんだよ。


桃妃ちゃんが笑ってたらオレも嬉しいし、泣いてたら悲しい。


だからさ…一言も話せないって……マジでキツイんだよ?