「あ、あ、あ、あの……好きです!つき合って下さい!!//////」


目の前には、深々と頭を下げて、制服のスカートをギュッと握りしめる女の子の姿。


ここは誰もいない体育館の裏。


オレは暫くボーーーッと、未だに頭を下げている女の子を眺めて、突っ立っていた。


「………あの……隼斗君……?返事は……?」


数秒後、女の子が頬にかかった髪の毛を手で耳にかけながら、顔を上げる。


それからまた数秒後、今度はオレが口を開いた。


「………君、なんでオレの事知ってんの?」


「ハッ……?」


ハッ……???