……ってアレ!?いない!?


なんで!?確かにさっきまでここにいたのに!!


「も、桃妃ちゃん!?」


急いであちこち見渡すと、廊下の向こう側に桃妃ちゃんの後ろ姿が。


その後ろ姿も、どんどんオレ達がいる所から離れて行っていた。


「ごめん!退いてっ!!」


「キャッ………隼斗君!?」


もちろんオレは慌ててハデハデ女3人組を振り払って、桃妃ちゃんを追いかける。


「ハァ…ハァ……桃妃ちゃん、どこ行くのっっ!?」


何とか追いついて尋ねてみるも、桃妃ちゃんは一瞬オレを見ただけでまた前を向いて歩き出した。