多分小学校も中学校も違う所だったんだなとボンヤリ考える私の前で、金髪君は近くにあった自販機でジュースを購入。


「ホラよ、約束のジュース」


金髪君が放って投げた缶ジュースを、明智君は華麗にキャッチした。


「サンキュー!また明日もバスケやらねぇか?」


嬉しそうにジュースを飲む明智君の笑顔は、無邪気系であどけない印象。


「……女の子が騒ぐのが分かった気がするわ」


遠くから2人の姿を眺めていた私は、そのまま歩みを再開した。


特に声をかけようとは思わなかった。


だってやっぱり、どうでも良かったから。