私の意外過ぎる言葉に、“―――えっ？”と口を開けて私と目を合わす明智君。


私は口元を少し上げて、説明を続けた。


「さっき布施君見てたら気づいたの。布施君、結麻に対してやたら挙動不審だって。んでもしかしてって思って“好きな子は？”って聞いたら、ビンゴだったワケ」


「じゃあ“応援するから”ってのは………」


「結麻は大事な親友だもん。布施君優しいし、彼なら大丈夫かなと思って」


全部話し終えると、お互いに無言になる。


やがてご理解タイムが終わったのか、明智君はハァ～～～…と息を吐きながらしゃがみ込んだ。