「藍斗。この子が前に咲也と言ってた幼馴染み
。月島恋華〈ツキシマ レンカ〉っていうんだ」

「はじめまして、月島恋華です」

綺麗にお辞儀される。

「あぁ。俺は藍斗よろしく」

女は嫌いで話しかけたり名前を言ったりする事
はまったくと言っていいほどないが何故かコイツなら…と
心がゆるしていた。

幸もちょっと驚いてる。

「藍斗さん…ですか。素敵なお名前ですね」

そう言って微笑む。

「藍斗でいい。敬語もいらねぇ」

「ふふっ。うん、わかった」

「恋華、藍斗は俺達の親友で俺達のリーダーなんだ」

「リーダー…?」

なんの?って思ってるな。

「暴走族って知ってるか?」

「なんとなく…」

「俺達はその暴走族のチームで藍斗はそこのリーダーなんだ」

「へぇ~!すごいんだね~」

ニコニコ笑う恋華。

たぶん全然理解してないな…。