近くに行けば何も言わなくても開けられる道。

気のせいか男の割合が高いような…?

「あ、幸さん藍斗さん!おはようございます!」

その中で挨拶してきたのは晃龍のメンツ。

よく見ればチラホラ他にもいるし。

「なぁ…これなにを見てるんだ?」

幸がそう聞くと詳しくはわかりませんけどと
言いながら説明してくれた。

「なんかすごい美少女がいるらしくて…」

「美少女?」

うげっ…。

女…。

「しかもその美少女は成績トップらしくて…」

「それでみんか興味を示してると」

「はい。あ、いました!あのコです!」

道が開けて見えたのは1人の女が見えた。

こんなに人が見ているというのに外の桜を見ている。

「恋華…?」

「あ?」

なんだ幸の知り合いか?

驚いて立ち止まる幸。

そんな俺達に気づいたらしい女は
こっちを向いた。

-ドクン

目が…合った。

いや合っている。

なんでかわかんねぇけどそらせねぇ…。

なんだこれ…。