ま、自分はそんなコトしてるくせに美織には許せないなんて、俺はなんて小っちぇー男なんだ!!と思うフシはあるけど…



でも、それが俺っていうワガママな生き物なんだからしょうがない。




アイツがどんなに傷ついていようと
どんなに泣こうと関係ない。


愛だろうと憎しみだろうと
アイツの頭の中が俺でいっぱいになるなら、それでいい。




くだらない幼なじみごっこを続けるくらいなら……あの時俺は美織を抱いたりしなかった。




壊したいから抱いた


俺が男だとわからせたいから抱いた


俺はあの夜を後悔したりなんてしていない


後悔するくらいなら……あいつを抱いたりしなかった。




美織に対する感情は上手く言葉にできない




愛なのか

憎しみなのか

歯がゆさなのか

焦燥感なのか




他のことなら何でも要領よく、そつなく無理なくこなせるのに美織だけはわからない。




自分の気持ちは恋なのか
それともただの独占欲なのか



何度考えてもこの気持ちを表す言葉はよくわからないけれど、俺はあいつに会うと無性にイライラしてしまう。


あいつの行動
アイツの言葉


思わず流れてきた視線に落ち着かなくなって、思ってもいないことを口走る。