そんな罪悪感に囚われながら、ボウっと綾音の顔を見つめていると
「泣きそうな顔しないの、美織。
響弥くんは口は悪いけど、優しいし、ちゃーんと思いやりもある人なのよ?」
綾音は私の近くに来て、私の頭をポンポンと叩く。
「響弥くんも。
美織はちょっとのんびりしたところがあるけれど、優しくてかわいい子よ?
私としては二人に仲良くしてもらいたいのよね。」
そう言って
綾音はキョウちゃんにフフッと微笑む。
そして微妙な空気感をまとった、私たちの背中に手を当てると
「さぁさぁ、入った入った!
今日は三人で親睦を深めましょ!!」
綾音は強引にリビングへと引き入れた。