その言葉を聞いて
私の瞳からはドバッと
ダムが決壊したように滝のような涙が溢れ出る。



――嫌い……



キョウちゃんの言葉に
私は心臓に杭が打たれたように苦しくなる。



自分の勘違いが恥ずかしい。



キョウちゃんが私のことを嫌ってたなんて、思いもしなかった。




さっき受けた体の痛みより
ずっとずっと心が痛い。




『大嫌いだった。』




その言葉を聞いて、私は胸がキュウと締め付けられるように苦しくて、肩には重石を乗せたように重くなる。




頭が痛い
胸が痛い
心が苦しい




耐えきれなくて、ヒクヒクと嗚咽を上げながら



「じゃあ……私のことなんて、相手にしなけりゃ良かったじゃない!!」


「……は??」


「わ、私のことを好きじゃないのなら、放っておいてくれればよかったのに!」




ガバリと身を起こして、彼に詰め寄る。





「キョウちゃん、満足??これで満足した??
そうよね。嫌いな相手の体をここまでメタメタに傷つけられたんだもん。こんな最高の復讐、他にないわよね!!」



「……。」



「嫌い……嫌い……。
キョウちゃんなんて……大ッキライ!!!」