「どういう……こと……??」
信じられない。
キョウちゃんは私のことを嫌いだったの??
ずっとずっと
どんなに年月が過ぎても
私たちはずっと隣にいられるんだと思ってた。
キョウちゃんが隣にいるのは当たり前
私がキョウちゃんの隣にいるのも、当たり前
私たち二人は空気のように側にいるのが当たり前で、口には出さないけれどお互い大切に想い合っていて、誰より大切な存在なんだと思っていた。
いつも意地悪だけど、本当は優しいキョウちゃん。
お互いの体温を感じながら
一緒に大きくなった、大切な幼なじみ
そう思ってたのは
私だけだったの……??
強い雨音をBGMにしながら
「キョウちゃんは私のこと嫌いだったの……??」
そう尋ねると
「……嫌いだったよ。
無邪気に俺を好きだって言うオマエも、無邪気に俺を幼なじみだって言うオマエも、全部全部、俺は大嫌いだった。」
キョウちゃんは、ポツリと呟く。
迷いのない瞳そたたえたまま
静かにそう呟く。