何……言ってるの……??


キョウちゃんの言っている意味がわからなくて、怯えながら彼を見つめていると




「奪われるくらいなら、俺は奪う。
美織のハジメテは俺が貰う。
覚えとけよ、美織。オマエがどんなに拓真に抱かれても、他のどんなオトコに抱かれても、オマエの初めての相手はこの俺だ!!」




そう言って
彼は私を押さえつける力をよりいっそう強くすると、



「いや!キョウちゃん、そこはイヤぁっ!!」


「ウルサイ!
俺は絶対許さない!
オマエを絶対許さない!!
俺をこんな風に狂わせたのはオマエだ、美織!!」


そう言って
キョウちゃんは、私の大切な場所にゆっくりと指を立てた。




「イヤ……!イヤだ……!!
キョウちゃん、やめて!!
イヤーーーーーっ!!!!」







その後……



彼はどんなに言っても
私を解放してはくれなくて


どんなに懇願しても
行為をやめてはくれなくて


私の大切なハジメテは……
彼に力づくで奪われた。






部屋にこだましていたのは
私の悲鳴と
ベッドのきしむ音



そして彼の背中越しに見えた
雨の音




この部屋に来る前までは
幸せなsexを拓真くんとできると信じてた


こんな風に、乱暴に奪われるだなんて想像すらしていなかった。




――なんで……
なんでこんなことになっちゃったの……??