もうすぐ体育祭。

だから毎日のように練習尽くし。


和田谷とは、あたしが一方的に話しかけてるってゆー感じかな。
なんか、一線を引かれたみたい。

悲しいけど、そんなこと気にしてたら、やってけないよね!



「なっつ!」

「はいっ!」



バトンパスの練習。

ふわふわしてるのに宮野くんは走ると表情が変わる。



「まあまあよくなってきたね!」

「あ、ありがとう…」



まあまあて……褒めてんのかな?



「本番でこけなかったら、絶対にいける!」



そんなリーダー高山くんの掛け声で、みんなで手をグーにして空高く上げた。