自分のマンションに帰って、風呂から上がると早速ビールの缶をあける

風呂上がりのこの一杯が何よりも旨い

そんなことを思うようになったのはいつからか

自分の店を構えて、毎日忙しが充実していた

店をもってからは、友達とも疎遠になり、三年前に彼女と分かれてからはとくに新しい恋もしていない

かと言って、それが淋しいと感じる暇もないぐらい、自分の店があってそこで自分の思うように仕事ができることは、柚希にとって悪いことではなかった



そんなこんなで、すぐに一本目のビールが空になる

旨い一杯目のビールを飲むと、また次の缶をあけたくなる

一本目に比べると、あまり旨いとも思わないが不味くもない

いい感じに酔いが回てきたという感じだ


録画していたテレビを一通り見て、今度はパソコンで主要なニュースなどを検索していると2本目のビールも早々空になる


いつもならここでそろそろ寝ようかという感じになるのだったが、どうやら最近の自分は違うらしかった


仕事の疲れに加え、酔いが回って眠くなるどころか、”目が冴えてくる”


なので、酒が足りないかともう一本酒を空けてみる

ところが飲んでみると、酒が足りないということではないらしい

なにせ、さらに目が冴えてくる

最近の自分は本当におかしいのだ