「ちょっと、ちょっと!!柚くん!やめてよ先生のこと誘惑するなよ!!」


ぱちりと合った瞳と瞳を匠が遮る


「バカか///」


その瞬間、柚希の顔が心なしか赤くなり、照れるように鼻を擦った



ぁ・・・・



その仕草をわたしは知っている

あの頃、あなたは照れると必ずそんな顔(仕草)をした


・・・・でも、今はなぜ?




「あ~、ホント危ない!柚くんは。人の良さそうな顔して、結構今まで色んな子泣かせてきたもんね~、大学の時なんか、いっつも会う人違ったし?

どれがホントの彼女?みたな(笑)」



匠が彼のとんでもない過去を話しだしたから、柚希は慌てて「こらっ!」と匠を羽交い絞めするようにして、後ろから口を塞いだ