突然店のチャイムが鳴る
柚希はギクリとして、ゆっくりと入口に顔を向けた
「すみません、少し見せてもらってもいいですか?」
「・・は、ああ、ど、どうぞ」
び、びっくりした、、、、
匠ぐらいの制服を来た男子学生だった
男子学生は、これがいいかと見ては値段と睨めっこしている様子だ
柚希は、ある程度距離を置いていたが、それとなく声を掛けてみた
「あの、プレゼントか何かですか?良かったら金額言ってもらえれば、予算内でお造りしますよ」
「ぇ、そうですか?じゃあ、う~ん、1,000円ぐらいで、、、、って、少なすぎますよね、、どうしようかな」
男子学生は自分の言った金額が、さっきから眺めている花一輪を見ても数本にしかならないと思い躊躇っている
「大丈夫ですよ、大切な誰かにあげるんですよね、きっと。可愛い感じがいいかな、それとも綺麗系?こんなカゴに入れてラッピングもこれとこれで、リボンなんかすれば十分予算内でいい感じに仕上がりますよ」
柚希は、男子学生に優しく提案した
いくら学生だとしても、なんとか自分の予算内で誰かにプレゼントしたいと思っているのだから、そのプライドを傷つけてはいけないと思う