はぁ、疲れた
まさかこの傷があの人にバレるなんて…
私の足は、いつの間にか病院の屋上に
また、きてまったよ…
いつもどうりに古びた柵にまたがってイヤホンを耳につけお気に入りの歌を聞く
歌の名前は、シアワセ
私もイヤホンからそっと入ってくる曲と一緒に口ずさんだ
シアワセと感じたときには、もうシアワセなんてなくて 後悔したってシアワセなんて戻ってきてはくれない
サビのここだけは歌えない
だって、
私には、シアワセなんて一回もきてくれないから
いつもいつも不幸ばかり
暖かい涙が私の頬をつたった
「…っ」
涙は、どんどん溢れてくる
すると私の視界は暗闇につつまれた
すこしたってからそれは、ハンカチだと言うことが分かり顔をあげると
あの人がいた