「えぇーっっ!! なら、喜奈バイトするのーー!?」

ざわめきつつあった教室の中でありあの声が通る。

「ありあっ そんな、おーきな声ださないでよぉー」

「ごめんごめん、てか 喜奈がするならうちもしたい!!」

「ありあは、太一君に禁止されてるでしょー? だから、駄目!」

ありあは、でもーとか言いつつあるが

ふと、窓を見ると太一君が校門でありあを待っていた。

太一君は、一学年上だ。

私は、ありあと別れて新しいバイト先に向かった