キーンコーンカーンコーン
放課後になった。
「喜奈ーっ また、びょーいん?」
大きな瞳で、すこし茶色がかったふわふわの髪を下ろしてこっちを見ているのは、唯一の親友のありあだった。
ありあは、私の家の事情を知っている。
「ありあ。 そうだよ」
「偉いねぇ~ ならまた今度でいーや」
「何かあった?」
「急ぎじゃないからいーのぉ」
「そかそか じゃね」
「ばいばーい」
あいあ絶対何かあったんだな。
大丈夫かな?
私は、彼から借りたタオルを持って病院に、むかった
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