ピピピピ…ピピピピ…

カチッ。


「ん〜…」

耳元で鳴る目覚まし時計の頭を叩き、まだ開かない目を擦った。


「ふあぁ〜…」

大きな欠伸をし、上半身をベッドから起こした。

そんな私の目に映ったのは写真立てに入れられた一枚のカレとの写真。


「おはよう、シュン君」

私はその写真に笑みを向けた。


シュン君は私の彼氏。

中3から高2の現在までずっと続いてる仲良しカップル。

中学は一緒だったけど、高校は離れちゃって…。

毎日会えないから、私はこの写真のシュン君にいつも話し掛けてる。


もちろんメールは毎日してるけど。