「どうして…」
「夏井先生もしってるよ。
」
「違う。どうして?どうしてこの人なの?
歌音は前から…この人が来るずっと前から…瑞樹センセイが好きだったのに…。」
「遠藤…?」
「歌音は瑞樹センセイの為ならって頑張ってきた。
なのに…歌音より、どうして歌音よりこの人と親しいの?
名前で呼ばれて…ずっと瑞樹センセイがそばにいて…。」
「遠藤…」
遠藤を抱き締めた。
驚いてはいたけど、いやがらなかった。
「うぅ…」
遠藤が泣いている。
「うぅ…う……ただ…ただ…この人が羨ましかった…。
歌音にしてくれないことをされていて…羨ましかった…。」
「遠藤…」
ベッドの方にも、泣いている璃優かいる。