ビックリした顔の泣いている璃優がいた。
きっと居場所がばれないと思ったんだろう。
「…璃優…よかった。」
乱れた呼吸をただしながら、璃優に近づいていった。
「…璃優…」
部屋の奥の方の隅に小さく丸まって泣いている璃優を抱き締めた。
「…!…!!」
もがいている。
嫌がっている。
言葉にならない声で。
「離さない…放さない。璃優が逃げるくらいなら、嫌がられても捕まえてる方がましだ。」
それでも、もがいて、離れようとする。
"どうして…?どうして…?
どうして…嫌だよ。"
何かが前で光った。
…!!
今、メモ帳がないため、ケータイの画面に文字が表されていた。
「…何が?全部言ってごらん。」
まぁ大体は予想つくんだけど…。