田中さんも追いかけようとするが、鈍くて…見てられなかった。


「田中さん…俺がいくよ。沙織さん来ていただいたのにすみません。」


「いえ。また後で伺います♪」


そう言い、俺は璃優を追いかけて走った。



…璃優…


璃優…?



どこだよ!


病室…

ガラッ

「…」


いない。



ナースステーション

「はぁはぁ…」


「白井先生!どうしました?」


「璃優…安住川さん見なかった?」


「え…あ、見てないです。」


まじか…どこ行った?


全階探した。

本館の方も。



まじでどこ行った?


…あ…。
俺の診察室…?


まさかな…。
と思いながらも、
最後の希望を託して、診察室に行った。


ガラッ


「…!」