「今日からお世話になります。月織華恋ですがぁ、校長先生なんかおられますかぁ??」

「あぁ。月織さんね。俺が君の担任だ。」

「はぁ。よろしくです。」

目の前にはやる気が明らかにない、教師。年は見当もつかない、怪しいやつ。

「じゃあ、親を連れてきてくれないか。」

「え...。あのぉ、お母さんはまだ家なんです。私1人で来ちゃったんで。」

「はぁ...。困るんだよね。ちゃんとしてくれなきゃ。お父さんは。」

「いません。」

そう、私のお父さんはある理由でいない。