俺は、また傷つけた。
二回目だよ。


目をつぶるとさっきの光景が浮かぶ。
俺は保健室にいることができなかった。


廊下にあるベンチに座る。
とにかく、今の拓海を見るのが辛い。



「草太っ」


美玲は
へへっと笑いながらやって来て
俺の隣に座った。



「拓海くん大丈夫そうだったよ。
少し殴られただけみたい。」



「そうか」



それならよかった。