屋上につくととても静かだった。
青空が広がって、風が気持ちいい。
雲が近くにあって、手を伸ばせば届きそうだ。
絵梨香「うわー、屋上初めて。今度流星たちに紹介してあげよー!」
高橋「流星、って佐藤?」
絵梨香「うん。あー、同じ野球部だっけ?」
高橋「まあね。神崎さんって彼氏いる?」
絵梨香「は?あんた何言ってんの?いるわけないじゃん。」
高橋「そうなんだ。神崎さんは可愛いし、フレンドリーだから彼氏いそうだな、って思ってた。」
絵梨香「はぁ、そっすか。」
高橋「僕はキミに興味があるようだ。去年、委員会で同じになってからだ。」
絵梨香「はぁ。」
高橋「キミの僕に対する気持ちを聞かせてくれないか。」
絵梨香「うーん…。委員会で同じだっただけだし、別にねー。」
高橋「そっか…。じゃあこれからキミの心を掴めるように頑張るよ。」
絵梨香「?」
高橋「僕はキミが好きみたいだ。」