少年時代


もうすぐ迎えるぼくらの時代

薔薇の美しさは
ひとときだけ

みえない
一筋のひかり

奈落からみえる太陽

儚い美の虚無よ、

聖なる神よ、

ぼくらをその呪縛から
解き放っておくれ

過ぎ行くぼくらの時代

海になにかを
置き去りに

鐘よ、神よ、日の丸よ、

ぼくにさよならを
告げさせておくれ

最後のひかりが
君だったというのに