花菜先輩ともお別れだ。

だから、花菜先輩とも会わなくていいし、

李斗先輩も受験生になる。

少しずつ、忘れていける。

…そう思っていた。


「あ、花菜先輩…」


全ての片づけが終わって玄関へ向かっている途中、

前に李斗先輩と花菜先輩がいた。