「そっか」

「私、ちょっと廊下出てくる」


やばい。

涙が出そう…。

廊下に出て、どこへ行くわけでもないけれどぶらぶらしていた。


「……ぁ」


小さく声を漏らしたのは、李斗先輩が前から来たからだ。