連れてきたのは屋上。


「先輩?」


いざ二人きりになると何を話していいのか分からない。


「あのさ…」

「李斗先輩」


急に優しい声で呼ばれ下げていた頭をとっさに上げる。


「…っ!?」


そこには涙をためた佐澤の悲しい笑顔があった。