「はい、どうぞ」

「さんきゅー」


オレは最近、図書館へと足を運ぶ。

本が好きなわけじゃなくて。

友達について行っているわけでもない。

ある女の子が…いるから。


「南、あんた今日も図書館に来てー。ちゃんと借りた本読んでんのー?」


ちょっとバカにしたような口調のコイツ、