「で、身体の具合はいいの?」

「は?」

「だから、調子はいいの?どっか苦しいとか?」

「い、いや。別に。」

そう?と言いながら、僕をジーッと見つめてくる。

綺麗なライトブラウンの大きな瞳。

ホント、こいつがヴァンパイアなんて信じられないよなぁ。


「なっ」

隙を衝いて、彼女のヒンヤリした手が僕の額に置かれる。


「嘘つき。まだ熱あるじゃない。」

「微熱だし、ヘーキだって」

ふ~ん。とまだ腑に落ちない様子。


なんか、めちゃめちゃ疑ってないか?なんで?