「なんだか、嬉しそうな顔してる。」

そんな訳ないじゃないか。


でも、アイツはなんで助けてくれたんだろう。

単なる気まぐれ、か?

「別に何もないよ。いつもと変わらない。」

「そう?じゃ私行くけど、何かあったらいつでも呼んでね。」

病室を出て行く時、少し寂しそうな顔をしながら出て行った。


そして、また静かな―――静か過ぎる時間が過ぎていく。


はぁ~。

あと何年、ココに居るんだろう。

最近そればかり考えてしまう。


はぁ~。

本でも、読もう―――――――――

ベッドサイドに置いてあった、単行本を手に取った瞬間

病室の入り口に立ってる人物と目が合った。